2009年12月16日水曜日

2009年12月16日: 心機一転!

前回書いたように、このままこのブログを続けようとも思ったのですが、それではケジメもなく、今一つ気乗りがしません。
そこで、やはりこのブログはここでいったん打ち切りとします!
全国100万のご愛読者の皆様!短い間でしたがありがとうございました。
では、またお会いできる日まで…ごきげんよう!!!





で、新しいブログです…(^_^;)
北原先生のsustainable減量記

2009年11月30日月曜日

11月30日:Day 0

とうとう、カウントが0になりました!
目標とした、11月30日です。

以下、様々な都合により、12月3日(木)or4日(金)に「総集編」としてお届けします。
乞うご期待!

と期待を持たせつつ、土曜日になってしまいました。申し訳ありません。
実は、昨日はデータを病院においてきてしまったのです。
では結果を…と思ったら、持って帰ってきた筈のデータがない!(-_-;)
詳細なデータは月曜日に入れますので、ご容赦を…われながら何やってるのだか…

今年の春の職場検診で、「腹囲106cm、HbA1c 7.5、肝機能系酵素上昇、高血圧、高脂血症」から、「メタボ」の烙印を押され怒りに燃えて立ち上がってより6ヶ月間。
私の駄文にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

で、結果はどうなったかというと…

体重: 94.8kg→89.6kg
腹囲: 106cm→100cm
血液検査結果赤字:異常値、青字:正常値)
 GOT; 4727
 GPT; 7031
γ-GTP; 5128
 HbA1c 7.56.4
で、極めて大きな改善が見られました。
HbA1cはまだ正常よりも高いとはいえ、1~2ヶ月前の状態を表しているとすると、現在はさらに改善していると思われます。

その他、自覚的には:
動的体力が明らかについた:最寄り駅の階段(約60段←長すぎ!)を一気に上がっても息切れしなくなった
静的持久力が上がった:明らかに疲れにくくなり、できる仕事の量が増えた。
代謝が上がった:今日も電車の中で暑くてコートを脱いで、T-シャツの上に長袖の綿シャツという格好でいました。周りの人は妙な視線をチラチラと…。ひょっとして、新型インフルで発熱しているとでも思われたのかな?

また、思わぬ副作用(というか副効果?)もありました。以前にも(8月1日のエントリー)書きましたが、明らかに毛髪量が増えました
残念なことに、まさかそんな「効果」があるとは、私も、Doctor's Gymの先生方も思わなかったので証拠となるような写真を残していません。しかし、この半年で毛髪量はかなり(大げさでなく数倍?)増えました。
外来のスタッフが(H先生などは、うらやましそうな眼差しを向けながら)口をそろえて言うだけではありません。風呂に入った後、ちゃんとドライヤーで髪を乾かさないと翌日寝癖で困るようになりました!
また、手で髪の毛をかきあげると手に髪の毛が引っかかる…長い間忘れていた感触です。元々余り気にしていなかったのですが、だからこそかえって驚きです。
この一事だけでも、加圧トレーニングはお勧めではないでしょうか?

目標の体重80kg割れ…には残念ながらはるかに届きませんでした。
一方、Doctor's Gymには結局平均週1回しか行けませんでした。
結果として、

5kg以上の減量に成功
血液データのほぼ正常化
各種自覚症状の改善
毛髪量の増加


などを考えたら、Doctor's Gymを中心とした6ヶ月間の「メタボ脱出計画」は、まあまあ成功といえると思います。
全体的な評価としては「70点」というところでしょうか?

どうも、本当に長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
では、良いお年をお迎えください。









…と終わろうかと思っていたのですが…
もう少し、続けようと思っています(^_^;)。
その理由は3つ

1. HbA1cは1~2ヶ月前のデータをあらわしている。つまり、少なくとも後2ヶ月はフォローしたい。
2. 体重が減少し始めたのは10月中旬からなので、それから6ヶ月≒4月頃まではどうなるか興味がある。
3. 「リバウンドして元に戻るのでは?特にこれから年末年始~歓送迎会~花見の季節だし…」と面白がってみている奴ら心配してくれている方々の鼻を明かしてやりたい杞憂をはらってあげたい。

からです。
そこで、6ヶ月間このブログを延長させていただきます。
ただ、毎週更新ではなく、月2回、第2・第4水曜日の更新にしようと思います。
内容として、
Doctor's Gymを含む各種トレーニングに関する報告
・定期的(2ヶ月毎)の血液データ、体重などの報告
などを必ず含めます。

以上、引き続き、ご贔屓を!

2009年11月26日木曜日

11月25日: 下値支持線割れ

日経平均は、10月6日につけた下値9,628円を割り込んでしまいました。これで、次の大きな下値支持線のメドは7月13日につけた9,050円です。これを割ると…日本経済の話しは、ちょっと先が見えない暗さです。
一方、私も漸く下値支持線を割りました。もちろん、株の話しではなく、体重です。
2週間ばかり90kgをトライしては跳ね返されていたのですが、昨日、今日と連続して90kgを割り、特に今日の朝は、89.6kgまで落ちました!
一般的に、下値支持線が強固なほど一端ブレイクした時には…って…(^_^;)

先週も1回しかDoctor's Gymに行けず、その一方で出張などで食生活に乱れがあったので、体重計にのるのがちょっとイヤでした。しかし、出張先でも誘惑に(大きく(^_^;))負けることなく、最近では明らかに満足する食事の量が少なくなっています。
ただ、このまま気を抜くと元の木阿弥ですし、何より、目標体重まではまだまだあります。
で、頑張るぞ!…と。

一方、「天地人」も最終回を迎えたことですし、私のブログの当初目標の終わりまでもあと1週間を切りました。
しかし、「天地人」は結構面白かったですねえ。去年の「篤姫」が大成功だったこともあり、あまり有名でない直江兼続はどうなのか…と思っていましたが、結構良かったと思います。妻夫木聡のすがすがしい感じが良かった。ただ、どうもガスパッチョの宣伝のイメージが強くて。
あとは、演出が結構くさいのがちょっと鼻についたかな?それから、解りやすくするために仕方がないのだろうが、伊達政宗などの大名が気軽に出歩きすぎです。いくらなんでも、直江に会いに一々米沢まで来ないだろう。
来年は龍馬ですが、司馬竜馬のイメージをどうするのか?私も「竜馬がゆく」は10回以上読みました。私も含めて、今一番うるさい年代の連中が「龍馬」には色々と思い入れがありましょう。興味津々です。

で、来週は体重測定、血液データの測定などを行って、ご報告する予定です。
その後は…

心はいつも太平洋ぜよ

2009年11月19日木曜日

11/18: ようやく復調…か…?

この10日ばかりは本当にひどい状況でした。

発端は11月7日の「第2回運動器疼痛研究会」。研究会そのものは去年と同様にすごく面白かったのですが、問題は内容が濃すぎることです。
評議委員会があったため、私は朝8時30分から参加。昼食もランチョンセミナーで講義を聞きながら食べ、途中の休憩時間を短縮しつつ予定よりも30分以上遅れて夜7時前に終了。しかし、そのまま会場で懇親会に移行し、情報交換しつつ飲食(色々な人と話しをしていたのであまり食べられなかった…(;_;))。
その後、一部の会員と2次会になだれこんで、またまた様々な情報交換。で、結局解散したのが夜11時半過ぎ…。いや~確かにすごく充実した1日でした…が文字通り疲労困憊しました。

その疲労が十分取れないうちに月曜日に季節性インフルエンザのワクチンを接種したのが決定打となりました。
翌火曜日(11月10日)、「なんとなく左手が痺れて重いなあ。せっかく良くなってきていた頚椎症がまた悪化したのかなぁ」と思ってふと左腕を見ると、「なんじゃこりゃァ!」。

しかし、最近どうも、若い連中にギャグが(ますます)通じなくなりました。まあ、「オジンギャク」系が通じないのは仕方がないとしても、日本文化の伝承そのものが危うくなってきたような。
「浜離宮って高級料亭かなんかの名前だと思っていました」(病院から歩いても行ける距離にあるのに…)
「江戸城ってどこにあるのですか?」(毎日「大手町」の駅を通っているだろうが!)
「先生の話をインターネットで調べたけどありませんでしたよ!『世田谷の鯖』」(私が話したのは『目黒の秋刀魚』です orz)

閑話休題。
なんと左上腕の直径が1.3倍くらいになっていました!パンパンに腫れていて、熱い。
あわてて消炎鎮痛薬と抗ヒスタミン薬を飲み、氷で冷やしましたが結局金曜日まで腫れは引きませんでした。
しかも火曜日の昼過ぎから、全身がだるくてつらい。どうみてもインフルエンザワクチンに対する反応です。そして、そういうときに限って仕事が予想していた以上に忙しい。
そこに追い討ちをかけるように出てきたのが、先週のエントリーの「持病の癪」です…って、これも意味不明かな?

実は私、肋間神経痛持ちなのです。
特発性(多くの場合は医学用語で「原因不明」という事です(^_^;))で、体調が悪い時などに、1~2年に1度発症します。左の脇~前胸部(第3~5番の肋骨辺り)に急に電気が流れるような痛みが起こり、数秒続きます。発作は、時には呼吸や体動(左手を動かす、身体をひねる)等でおきることもありますが、それらがきっかけになるとは限りません。痛みは極めて強く、息が止まるほどで、思わず胸を押さえ身体全体の動きが一瞬止まるほどです。
そのような発作が、数分~数時間に数回。1日に20~50回位起こります。そして1~3日ほど続き、自然に治ってしまいます。
初めて発作が起こった時(10年以上前)は、てっきり狭心症か肺塞栓か何かだと思い、精密検査を受けましたが、結局何も見つかりませんでした。
で、帯状疱疹後や胸の手術後に起こる(肋間)神経痛は除き、『肋間神経痛』という診断名(私のところにも毎年何人か紹介されてきますが)はかなり怪しい…と個人的には思っています。なぜなら、「心臓や肺などの重篤な病気ではない」と確信さえできれば、医者にかかろうとは思わない(医者にかかる前に治ってしまう or 薬を服用する前に発作が止まってしまう)と自分の経験から思えるからです。
まあ、薬物療法も含めて、対処法はなくはないのですけどね。何しろ、自分で色々試せるので…(^_^)v。

ようやく体調が回復してきたのは今週の月曜日位からです…と言いたかったのですが、何か喉が痛くて鼻の奥が乾燥しているぞ!うーん…風邪ひいたかァ…(-_-;)?

先週は結局一度もDoctor's Gymに行けませんでした。

2009年11月12日木曜日

11月11日: 持病の癪が…

様々な要因が重なって、体調があまりにも悪いので、申し訳ありませんが、更新は明日以降にします…m<(_ _)>m

どうも風邪を(珍しく)こじらせてしまったようです…。申し訳ありませんが更新はまた明日以降に…(-_-;)

2009年11月4日水曜日

11月4日: ”~の壁”

一時期「~の壁」という表現がはやったことがありました。
きっかけは、ご存知のとおり、養老 孟司氏の大ベストセラー「バカの壁」という本です。
ところが、今アマゾンを見ると、あまり評価は良くありませんねえ…。505回レビューされていて、最低の★1つが145!20年後には忘れ去られている本の一つとなるのでしょうか?
ちなみに私は読んでいません。何しろ、彼に直接教わった世代ですから…(^_^;)。

最近、購入した本の中でもっとも評価が高かったのは、
デール・カーネギー著 「道は開ける」
です。この本はご存知の方も多いでしょうが、名著中の名著と呼ぶべきものでしょう。
初版がアメリカで出版されたのは1954年。それ以来世界数十カ国で翻訳されました。日本での翻訳は1978年のようです。
アマゾンでの評価は、総レビュー数116のうち、最高の★5つが95、★4つが19です。
まあ、お読みになった方も多いと思いますが、もしまだなら是非一度!

で、私の場合は"90kgの壁"です。どうしても、この壁を破ることができないでいます。まあ、瞬間的には89.8kgになったこともあるのですが…。
どうも「付き合い」というやつに、足を引っ張られています。つい最近も、寿司屋での宴会に参加することに「なっていました」し、7日には研究会(第2回運動器疼痛研究会:私もちょっと話をさせてもらいます)があるため、その後には打ち上げ必至。
13日には別の宴会が企画されているようで、15日には高校の同窓会。20日には…(-_-;)。

今のところは大丈夫ですが、リバウンドしないように気をつけないといけません。
もっとも、下値抵抗線は一度ブレイクするとそのまま上値抵抗線になることが多いので…って…(^_^;)


さて、今日偶然、NHKの「ためしてガッテン」を見ました。
「世紀の大発見!頑固な疲れの原因“物質F”」というテーマで、肉体的な疲労度を測定できる方法が確立されつつあり、それからみた「身体によい」疲労回復法は?…というような内容でした。
健康関係の話題がマスコミで扱われると、情報が大きくゆがんでいることが極めて多く、実際の臨床現場で対処する(=番組を見た患者さんの質問に答える)身としては苦労させられます。特にテレビは最悪で、以前はほとんどヤラセのような事もまかり通っていたようです。
その中で、この「ためしてガッテン」はかなりましな番組です。
さて、その肉体的疲労度に関わっている物質がFatigue Factor(FF)というものらしいです。慈恵のウイルス学教室の近藤一博教授が発見されたそうですが、全く存じませんでした(^_^;)ゞ

で、まあ現在も研究は進行中で、当面の結論は「疲れたら積極的に休みなさい」という事らしいです。
しかし、疲れたときの治療法とは別に、疲れにくくする「予防法」はないのでしょうか?
身体を鍛える≒トレーニングとしてストレスをかける、ことはどう影響するのでしょうか?FFの分泌がかえって高まるのか?それともストレス耐性ができて低くなるのか?
何となく(非科学的ですが)、加圧トレーニングは、疲れにくくするのに極めて有効な気がするのですがどうなんでしょう?>大友先生

先週は頑張ってDoctor's Gymに2回行ったのですが、頑張りすぎてばててしまいました…

2009年10月28日水曜日

10月28日: 驚愕の事実

病識(びょうしき)とは、ある人が病的な状態にあることを認識している状態のことをいう医療用語です。臨床では「病識がある」とはあまり使わず、病的状態なのにもかかわらずそれを認めない時に「病識がない」と使うことが多いです。

まあ、私が専門としている慢性の痛みの患者さんの場合には、むしろ病識がありすぎることが多いような気もします。

以前の病院で実際にあった話ですが、診察室に入っていらして椅子に座るやいなや…
患者さんA(以下Aさん):「先生。先生の言ったとおりにしたら、かえって腰痛が悪くなっちゃいましたよ!」
私:「え?私なんて言いましたっけ?」
Aさん:「私の腰痛は、基本的には筋肉の痛みだから、毎日しっかり動かしなさい…って言ったでしょ?」
私:「ああ、そうねェ。『とりあえず、まずは身の周りの事を始めてごらん』って話したねえ」
Aさん:「そうでしょ?で、身の周りのことを始めたんです。そしたらひどくなった!」
私:「具体的に何をしたの?」
Aさん:「腰痛がひどくなってから、何年間かやってなくて気になっていたので、網戸を洗ったんです。」
私(網戸洗うのって「身の周りのこと」か?):「それはちょっときつい仕事から始めたねえ…。でも、網戸洗いができたくらいだから、だいぶ腰痛は良くなってきたのだね?!」
Aさん:「そうですか?でもね、家中の網戸洗ったら、その翌日から腰の痛みがひどくて、前よりひどくなったんです!」
私:「家中のって、何枚洗ったの?」
Aさん:「22枚」
私:「………」
この場合、病識よりも「常識」の範疇に入るかもしれません。
まあ、東京近郊で22枚も網戸のある家に住んでいる事自体が、すでに常識の範囲を超えているのかもしれませんけど…。

一方、病識がないことで困るのは、アルコール多飲(依存まではいかない)の患者さんや糖尿病の患者さんの一部です。慢性疼痛の合併症として、時々、遭遇します。
以前も、HbA1cが12とかいうとんでもない数値の患者さんに(もちろん糖尿病専門医にかかることを薦めたのですが、忙しいことを理由に中々かかってくれないので)、「せめて食事に気をつけて、高たんぱく低カロリーのものを食べるようにした方が良いですよ」とアドバイスしました。すると、それ以来毎晩白身魚(フグ、鯛、ヒラメなど)の刺身を山ほど食べていた、というウソのような話もありました…。

で、先日、河村先生と話していたときのこと。
河村先生:「北原先生は、とにかく糖尿病とメタボの治療のために、運動と減量が必須なんですから…」
私(愕然として):「え?僕は治療のためにここに来ているの?」
河村先生(びっくりした表情で):「……そうですよ!何のためだと思っていたのですか??」
私:「……てっきり、健康増進のため……」
河村先生(かなりあきれた雰囲気で):「先生、HbA1c 7.5、BMI 30以上の患者さんがいたらなんと診断します?」
私:「糖尿病と病的肥満!」
河村先生:「……それが先生ですッ!」

実は、私も病識が全く欠如していた…ということが最近わかりました!…ってオイ>σ(^_^;)
先週は急用ができたため1回しかDoctor's Gymには行けませんでした。